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佐倉事業所第2棟での生産効率向上と環境負荷軽減の取り組み

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2024.09.27

コラム

当社の生産拠点である佐倉事業所(千葉県佐倉市)の敷地内に「佐倉事業所第2棟」が完成し、2024年3月より稼働しています。

今回のコラムでは、第2棟の内部や環境負荷軽減に向けた取り組みについてご紹介します。

BELS認証を獲得

第2棟は、「建築物省エネルギー性能表示制度(Building Energy-efficiency Labeling System、以下「BELS※1」)」で5段階評価の最高ランクを獲得し、「ZEB※2 Ready」認証を取得しました。断熱性・耐火性に優れた外壁材や、断熱性の高い窓、省エネの電気設備などを建物に取り入れています。

 

※1 BELS:Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称で、2014年に一般社団法人住宅性能評価・表示協会により開始された、建築物の省エネルギー性能の表示制度です。BEI(省エネルギー性能指標)値を算出し、その値によって星の数で5段階評価が行われます。さらに省エネルギー性能に優れた建物はZEBとして認証されます。 

※2 ZEB:Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、省エネ対策により一次エネルギー消費量を削減した上で、再生可能エネルギー等の導入によりエネルギー収支をゼロにすることを目指した建築物です。定義のうち、「ZEB Ready」は基準一次エネルギー消費量を省エネで50%以上削減している建物を指します。

生産の流れに合わせたレイアウト

第2棟では、1階をプレスエリア、2階をめっきエリアとし、生産フローに合わせた効率的な生産ができるレイアウトにしています。

1階のプレスエリアでは、材料搬入からプレス処理、プレスで使用した油の洗浄、めっき前の熱処理までを行います。続いて、製品は2階のめっきエリアへと運ばれ、お客様のご依頼に合わせた薬品を使用してめっき処理を行います。

1階(プレスエリア)

2階(めっきエリア)

生産工程における環境負荷軽減

めっきエリアでは、各工程において複数回、製品の洗浄を行っています。洗浄の2、3回目に使用する水は、サーキュラーエコノミーとして工場内の設備で活性炭とイオン交換樹脂を使用し、リサイクルしたものを活用することで、水使用量の削減に努めています。

 

第2棟では他にも、薬品使用時に発生したガスを廃ガス洗浄装置で洗浄し、クリーンな空気のみを工場外へ排出するなど、環境への影響を考慮した取り組みを行っています。

水のリサイクル装置

屋根に太陽光発電パネルを新設

これまで佐倉事業所には、445W×1,530枚の太陽光発電パネルを設置していました

 

この度、新設した第2棟の屋上に、585W×630枚の太陽光発電パネルを設置し、2024年5月より稼働しています。これらの太陽光発電パネルとNAS電池を組み合わせたハイブリッド太陽光発電システムにより、佐倉事業所全体の電力使用量の約25%を太陽光発電で賄うことが可能となっています。

 

また、このシステムはデマンドレスポンスにも対応しており、事業所全体の発電量をリアルタイムで管理し、必要に応じて放電などの対応を行っています。

※電力需要が高い時間帯に蓄えた電力を放出することで、電気料金を節約したり、電力供給の負担を軽減したりできるシステムです。

 

 

佐倉事業所は、環境負荷の軽減と持続可能な生産の実現に向けて着実に取り組んでいます。今後もさらなる改善を重ね、社会と地球にやさしいものづくりを推進していきます。

第2棟屋上に新設した太陽光発電パネル

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