ADASや自動運転など車載向け高速イーサネットデータ通信に対応した インターフェースコネクタY-HDE「HF116シリーズ」にダブルタイプを追加
~10月より試作品の供給を開始~
当社は、ADASや自動運転向けなどに使用する高速イーサネットデータ通信に対応したインターフェースコネクタ「HF116シリーズ」にシングル、クアッドタイプに加え、ダブルタイプを開発しました。ダブルタイプが加わることで車載向け機器の選択肢を拡げます。
2022年10月より試作品の供給を開始し、販売は23年初旬を予定しています。
車載イーサネット用ハイスピードコネクタHF116シリーズ
左からシングル、クアッド、ダブルタイプ
「HF116シリーズ」開発の背景
国内では2021年11月から段階的に行われている新車への自動ブレーキ装着の義務化など、ADAS(先進運転支援システム)は、今後ますますドライバーの安全を守るシステムとしてニーズが高まっています。ADASや自動運転は、自動車が周囲の情報を取得し、運転を制御するためにネットに常時接続し、より多くの情報が車内で処理され、高度な運転制御や道路管制が実現されます。その為に車1台当たりに搭載するカメラ、LiDAR*1、センサーなどが増え、小スペース化・軽量化と共に高速化が求められています。
このような背景より当社は、多種多様なコネクタで培った高速伝送技術とインターフェースコネクタ技術の融合により次世代の車載向け高速イーサネットにも対応したコネクタを開発しました。
LiDAR*1: 光を用いたリモートセンシング技術の一つ。パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するもの。
HF116シリーズの特長
- 幅広い車載アプリケーションに対応
- 最大20Gbpsの高速伝送が可能
- 小スペース化と軽量化を実現
- LV214*2/USCAR*3に準拠
- 各種接続用途別のコーディング*4を用意
LV214*2 : ドイツの自動車メーカーを中心として策定された自動車の車載電源の規格
USCAR*3: 米国自動車研究評議会が定めた規格
コーディング*4: 誤配線を防ぐための嵌合(かんごう)面の形状のこと。国際標準規格のIEC規格で定められている
HF116シリーズの利用シーン
・ADASや自動運転で使用する車内のイーサネット通信
・LiDAR用センサー
・車載用カメラ
・ドライバー用の高解像度ディスプレイ